文月 7 JULY

草原にふり注ぐ強い夏の光をはねかえすように鮮やかな天然の色合いを
波打たせる花の海。出会った人の心を、目をうばう繚乱の風景。


37. ツマトリソウ
 <ミズキ科>
花びらの先が薄赤くつまどら
れているのでこの名がある。
珍しく七枚の花弁を持つ。


38. ゴゼンタチバナ
 <ミズキ科>
真ん中の点々が花だ。ハナ
ミズキの花に似ている。
高地の日陰に咲く。


39. クルマユリ
 <ユリ科>
葉が車状に輪生するのでこの
名がある。高地の笹の中に可
憐に咲く。個体数が少ない。


40. ハクサンフウロ
 <フウロソウ科>
陽当たりの良い草地に小群
落を成す。細い茎の上に咲く
薄いピンク色の花が可憐だ。


41. ヤマハハコ
 <キク科>
陽当たりの良い草地に小群
落を成す。ウスユキソウの
仲間だ。


42. ミネウスユキソウ
 <キク科>
高地に咲く。あの有名なエー
デルワイスの仲間だ。がくの
白さが印象的だ。


43. ミヤマホツツジ
 <ツツジ科>
高地に咲く非常に稀な種。
穂のようにみえる細長い
花柱がかわいい。


44. シラタマの実
 <ツツジ科>
高地に咲く。白い玉(シラ
タマ)とは言いえて妙だ。
サロメチールのような匂い
がする。


45. キバナノコマノツメ
 <スミレ科>
高地のガレ場に咲く。苦しい
急斜面を登っていると目の前
に咲いていた。うれしかった。


46. ネバリノギラン
 <ユリ科>
高地に咲く。花に触るとその
名の通りねばねばする。ラン
と名付くがランではない。


47. シュロソウ
 <ユリ科>
高地に咲く。こいえんじ色の
花が総状に咲くのが印象的
だ。


48. クガイソウ
 <ゴマノハグサ科>
高地に咲く。背が高く総状の
花が美しいので良く目立つ。
輪生の葉が階を成す。
九階草。


49. ウメガサソウ
 <イチヤクソウ科>
薄暗い林の中に稀に咲く常緑
の小低木。ベニバナイチヤク
ソウの仲間だ。


50. ソバナ
 <キキョウ科>
丈の高い茎につりがね状の花
が連なって咲く。林の中の木
もれ日の中に稀に咲く。


51. ハクサンチドリ
 <ラン科>
七月上旬の高地を代表する花と言っても良い。
あざやかなえんじ色の総状花がみごと。


52. ヤナギラン
 <アカバナ科>
陽の当たる草地に大群落を
成すが、高地では群生しな
い。葉は柳、花はランに似て
いる。


53. テガタチドリ
 <ラン科>
根が人間の手に似ている。
ハクサンチドリが終わるころ
それに換わるように咲く。


54. ヤグルマソウ
 <ユキノシタ科>
葉が鯉のぼりの先に付ける
矢車に似ているのでこの名
がある。


55. カラフトイバラ
 <バラ科>
氷河期の名残りの花と言わ
れている。菅平はそれほど
寒冷地なのだろう。
ハマナスに似る。


56. タカネニガナ
 <キク科>
高地のガレ場に風にふるえ
て咲く。草地のニガナより
背丈が低い。


57. ニガナ
 <キク科>
タカネニガナは高地にのみ
咲くが、ニガナは高低の順
応性が高く草地から高地に
分布する。


58. シロニガナ
 <キク科>
ニガナの白花種。生息地は
ニガナと同じく陽の当たる
草地。ニガナより個体数が
少ない。


59. ウツボグサ
 <シソ科>
陽当たりの良い草地に咲く。
平地に咲くものよりもあざや
かな紫色だ。


60. ササバギンラン
 <ラン科>
林の中の薄暗い場所に咲く。
ギンランよりも葉が細く長い
ので笹葉と名が付いた。


61. イブキジャコウソウ
 <シソ科>
地面を這うように咲く。手で
揉んで匂いをかぐとジャコウ
の香りがする。


62. イブキジャコウソウ
  (白花)
 <シソ科>
稀に白花がある。両方とも陽
の当たる草地に咲く。


63. オトギリソウ
 <オトギリソウ科>
陽当たりの良い草地に咲く。
きず口に効くと言われてい
る。弟切草と物騒な名が付く。


64. ノナハナショウブ
 <アヤメ科>
陽当たりの良い草地に非常に
稀に咲く。アヤメよりもひと
まわり大きい。


65. ヤマサギソウ
 <ラン科>
高地のガンコウランなどの中
に咲く。全体が緑色で目立た
ない。